「一つの作品を、みんなで熱量を持って楽しく作る」女優・シンガーソングライター佐々木心音さん

「一つの作品を、みんなで熱量を持って楽しく作る」

仕事の日も休日も、日々の暮らしを楽しそうに過ごし、“いいあんべぇ”なライフスタイルを送る人物にスポットを当てたインタビュー企画「いいあんべぇな大人たち」

今回インタビューしたのは、映画、ドラマ、舞台などの女優業や音楽活動、モデルなど多方面に渡って活躍中の佐々木心音さんです。

Eanbe代表のアロハおじさんとは飲み仲間であり、悩んだ時には人生の先輩として貴重なアドバイスをしてくださることもある、姉御肌な一面も持っている心音さん。そんな心音さんにとっての「いいあんべぇ」とは何か、お話を伺っていきます。

※いいあんべぇは、沖縄の方言で気分が良い時に使う言葉

ーー本日はよろしくお願いします。まず最初に、現在のお仕事についてお話を聞かせていただけますか？

女優とシンガーソングライター、ボーカルとちょこっとモデルみたいな事もやったりしています。

ドラマ、映画、舞台、全部やるんですけど映画が一応多いかな。ドラマだと多分一番分かってもらいやすいのが『闇金ウシジマくん』かと思うんですけど、大体異端児な役で笑

音楽の方は、私の両親がミュージシャンで、ミュージシャンに囲まれて育ってきたんですね。なのでこだわりがある意味強すぎて流行りの為にやるとか、売れる為にやるとか、そういうのが出来ないので、ここのマスターと一緒にやってるバンドもそうですけど、好きなバンドだったり、自分のオリジナル曲だったり。

好きなバンド、好きなユニット、好きな曲っていう基準で自由にやってます。

死なないんだったらとりあえずやってみよう

ーーお仕事をされる上で大切にしていることはありますか？

ドラマや舞台なら自分の与えられた役だったり、バンドだったらボーカルの立ち位置とかいろいろあるんですけど、与えられたものっていうのを出し惜しみなく出すというか。あまりこれ出来ません！あれ出来ません！って言いたくなくて。チャレンジしてみて違ったら「これ違います」っていう意見はあるんですけど、やっぱりドラマとかバンドって皆で作っていくので、そういう意味で躊躇しないように。出来るものなら、死なないんだったらとりあえずやってみようかなっていう。「とりあえずやってみよう精神」は大事にしてますね。死にかけた事もありますけど笑

ーー死にかけた！？詳しく聞いてもいいですか？

いくつかあるんですけど、１つは恥骨を骨折しかけたことがありまして。映画なんですけど、両手両足拘束されて、上から電子レンジが落ちてくるっていう演出があって。電子レンジは軽くしてはあったんですけど、だいぶ上から落としたので、いい感じに恥骨にクリーンヒットして骨折しかけました。

あとは、冬のプールに気絶した状態で全裸で飛び込むっていう役どころがあったんです。「精神的に病んで、気が付いたら記憶を無くしている女性」という役だったんですけど。そのときに脳震盪をおこしかけまして、死にかけましたね。

ーー壮絶ですね、、、

でもそのときに初めて学んだのは、体当たりはいいけど自分の身は自分で守れと先輩から教わったんです。やっぱり塩梅っていうのは大事なんだなと思いながらやるようになりました。だからといって、その後もあまり変わってないですけどね笑

ーーお仕事をされていて“いいあんべぇ”になる瞬間を教えてください！

いっぱいあるな〜。すぐ調子のるんで。誉めてもらったらすぐいいあんべぇになってしまうんですけど、やっぱりみんなで何かをひとつ作るっていうのがすごい好き！

ひとつの作品をすごい熱量を持って楽しく作るっていうのが好きなので、それが出来た瞬間とか、撮影が全部終わった瞬間とかは、ここに居られてよかったなってすごく思うし、帰りにこういうお店に寄って、今日こんなことがあってさとか、全然関係ないバカみたいな話してるのもすごい好きですね。特に、仕事の後のビールは最高です。

あとは、映画ってカット割りっていうものがあって、喋ってても何回もカットを割ってカメラで撮ったりするんですけど、そうじゃなくて何分も長回しで長台詞をいっぱい喋らなきゃいけなかったり、すごく気持ちを奏でなきゃいけなかったりっていうシーンがたまにあるんですね。そういう時にその役に何も考えずに入りきれてるっていうとおこがましいんだけど、本当に気持ちよくその役になれたり、その役を演じ切れた瞬間、監督から「カット！OK！素晴らしかった！」って言われた時は嬉しいですね。

役に入ってる時は自分の自覚がなくて何にも左脳が動いてないっていうか。そういう瞬間で良いと思ってもらえる演技が出来ていたっていうのは、やっぱりすごく嬉しいです。

ビールさえあれば笑顔になれる

ーー普段の生活の中での“いいあんべぇ”も聞かせてください！

仲間とビール飲んでる時がすごい楽しい！ほんとに気兼ねない仲間たちとの時間がすごい大事なのと、あとは一人でいる時間も好きで、月を見上げながらビールをベランダで飲んでぼーっとする。自分はビールがとにかく好きで、もうおじいちゃんからビール党なんでずっとビール。お酒だったら何でも好きなんですけど、基本的に自分で選んじゃうのはビールですね。

女優の同い年の同じような経験してる戦友とか、店長も含めてバンドメンバーとか、異業種の友達で日本舞踊家の親友がいるんですけど、その子とはよく二人で飲むぞって言っていきなり飲んで。あとは母親とも良く飲みますね。

ーーTwitterやInstagramを見させてもらっていると、お母さまとすごく仲が良さそうですよね！

母親とも音楽ユニットをやっているんですけど、母親も親友の一括りの中なんで結構一緒に飲んでます。２人ともずっとビールを飲むので、とりあえずビールさえあれば笑顔でいるっていう。で、歌って一緒にビール飲んでみたいな。良い曲できてイェーイみたいなそういう関係です。

ーー今回撮影にご協力いただいたこちらのお店「アルティカセブン」さんはどんなお店なんでしょうか？

ここはほんとに仕事帰りに、あー今日なんか誰かと飲みたいんだけど、誰かわかんないとか誰か飲む人もいないとかいうときにフラっと来ます。そうすると、ここの店長がすべてを受け入れてつき合ってくれるので、すごくいい気分になるんですよ。で、来る人もやっぱ暖かくて、明るくて。くだらなーい話しながら飲んで元気になるというか。

ーーこちらでライブなどもやられるんですか？

うん。今は時期的に難しいですけど、歌をやらせてもらったり、芝居もやらせてもらったり。女優の同い年の友達、戦友と一緒にトークイベントもやらせてもらって、ほんとに二人でガバガバお酒飲みながらただ喋るっていうだけのイベントなんですけど。

少しイカれたことでも結構自由にやらせてもらえる場所なんで、そういう意味ですっごいお世話になってて。今回こんなことやりたい！っていうわがままをお願いして、オッケーオッケーっていうのを毎回。チャレンジをさせてくれる場所なんです。

「浦田健志＆Jack Up」として心音さんとバンドを組む、ライブバー「アルティカセブン」店長の浦田さん（左）

ロックなライダースにラフなアロハがちょうどいい

ーー本日はEanbeのアロハを着ていただいてますが、これまでアロハは着たことありましたか？

あります。ただ、夏の半袖しか今まで着たことなかったので、長袖を仕事で着るのは初めて。でもひとりで海に行くこともあるぐらい海が好きで、沖縄も好きで、そんなこともあってアロハシャツは好きですね。私物でも赤地のやつを一着持ってます。ほんとにスタンダードなザ・アロハって感じのを。持ってるのは一着ですけど、衣装としては結構着たことがあります。

ーーEanbeのアロハを着てみて、率直にどんな印象ですか？

遊び心がありますよね。アロハだからこんな感じでしょ？ってやってないっていうか。チャレンジ精神っていうか。アロハなのにロックっていうか、そういうのをすごく感じて好きですね。なんか甘えてないっていうのは。だから、例えば、何気ない仕事の初めての顔合わせの時に着ていって、「それいいね！」って言われるの待ちっていう感じで着ていきたいなって思います。顔合わせだったり取材だったりっていう時に、何くわぬ顔して着てドヤ顔したいって感じです。

ーー今回のコーデのポイントはなんでしょう？

可愛いとは思うんですけど甘々な型が私は苦手で、自分で着るのは普段から少しハードなものが多いんです。ロック、革が好きなんで。ただ、革革すぎるとちょっとイケイケ、キメキメになっちゃうので、今回は黒のライダースに色味も含めてラフなアロハをミックスしてみました。ラフな感じとハードな感じを組み合わせるのが結構好きで、アロハだったら調度いい感じに出来るかなと思って。

下は、最近ミニスカをはく女子って少ないと思うんですけど、私、ミニスカが好きなんです。ロング丈とかふわっていうのが流行っているので、なかなか売ってないんですよね。流行りとか良くわからないので、とりあえずミニスカ履きました笑