「10段階の5で行く」等身大のコミュニケーションで皆を笑顔に。Podcaster 岡田康太さん
仕事の日も休日も、日々の暮らしを楽しそうに過ごし、“いいあんべぇ”なライフスタイルを送る人物にスポットを当てたインタビュー企画「いいあんべぇな大人たち」
久しぶりとなった今回は、登録者40万人を越える人気YouTubeチャンネル「岡田を追え!!」で「港区家賃3万7千円男」として知られ、商品プロデュースやメディア出演など、マルチに活躍中の岡田康太(オカダコウタ)さんです。
アロハおじさんの出身地である沖縄県浦添市にて「てだこ大使」のスペシャルサポーターを担当していたり、Eanbeスタッフやカメラマンとも友人であったりと不思議な縁のある岡田さん。
そんな岡田さんにとっての「いいあんべぇ」とは何か、YouTubeでもお馴染み「港区家賃3万7千円」の岡田邸にて、同じく浦添市出身のスタッフ嘉味田がインタビューをさせていただきました。
※いいあんべぇは、沖縄などの方言で気分が良い時に使う言葉
「ポッドキャスター」のパイオニアとして活動
――アロハシャツブランド『Eanbe』の嘉味田(カミタ)と申します。今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。岡田です。
――今日はお仕事のことだったり、浦添市のてだこ大使のこととか、色々とお話をお伺い出来たらと思います。もちろん存じ上げてはいるんですけど、まず初めに普段どんなお仕事や活動をされているか聞いてもいいですか?
そうですね。メインはポッドキャスターとしてやってまして。ポッドキャストを配信するっていう。海外やとポピュラーな職業なんですけど、日本やとまだあまりメジャーじゃないんですが、ポッドキャスターっていう仕事を。
――ポッドキャスター?
はい。日本やとほんまに僕以外いないんじゃないですかね。僕が日本初のポッドキャスターっていうか。ポッドキャスターを軸としてやってる人はなかなかいないんで。パイオニアですね。
――ポッドキャスターがメインとは存じ上げてなく、、、すみません!
ああ、とんでもないです。ポッドキャスターでやってます。日本で他でやっている方だったら、野村高文さんという方がいて。ビジネス系だとポッドキャスターは数名おられるんですが、それ以外だといないと思います。他にも色んな活動してまして、自分では言ったことないんですけど、マルチタレントって呼ぶ方もチラホラいます。
――さまざまな活動をされてるんですね。
あとは、今もそうなんですけどYouTubeで密着されてたり。これも勝手にされてて、僕がYouTubeを自ら発信しようと思ったことはあまりないんですけど、追われてるんですよ。「岡田を追え!!」っていうチャンネルらしいんですけど。
そのチャンネルでなんかずっと追われてる感じですね。自己紹介もしたことなく、「チャンネル登録よろしくお願いします」っていうのも言ったことなくて。ほんまに勝手に追われてて。
岡田さんを追っている佐野コウ生さん。彼のテロップツッコミと笑い声が動画には欠かせない。
「切り抜きチャンネル」ってあるじゃないですか?あの、西村博之さんがやられてる配信とか、成田悠輔さんがやってるものとかを切り抜いて、みたいな感じの「切り抜きチャンネル」。この「岡田を追え!!」っていうのはもうそもそも切り抜きチャンネルなんです。日常を切り抜いたみたいな。だから「切り抜きのパイオニア」やなと。
――切り抜きのパイオニア?
切り抜きの中で多分一番最初なのでパイオニアですね。かなりのパイオニア。パイオニア中のパイオニア。あとはフライパンを作ったりだとか、庖丁を作ったりなんかもしてます。気づいたら「マルチタレントやんけ」みたいな感じでみんなに言われるようになってきてます。
コミュニケーションは「10段階の5」で行く
――「岡田を追え!!」をいつも見させて頂いて、一緒にいる人。佐野さんだったり共演されてる方が皆すごい楽しそうで、めちゃくちゃ笑ってる印象が強いんですけど、お仕事などで人とコミュニケーションを取る際に意識してることってあるんですか?
そうですね、やっぱり等身大。人によってあまり態度を変えないっていうのはありますかね。心のどこかで最悪、無茶苦茶嫌われても関係ないっていうふうに思ってる節もあります。100点を出そうとしないというか、相手に対して50~60点。多くて70点って感じで。
100点取ろうとするとやっぱこう無理が出る。10段階にすると5で良い。もう5でいくっていう。もし最初から10で出会って気に入られたとして、その後でまた10で行くと、やっぱり具合悪いから。
――確かに。
ずっと5であって、もう5のまま。それが相手にとっての10やから。やっぱりそれが等身大かなって。素直な心というか、素の心でいくっていうのはありますね。自分の中の5。5でいくっていうのが。はい。あります。
――僕らのブランド「Eanbe」っていうのが、沖縄とかでいい気分の状態を表す方言「いいあんべぇ」をテーマにしてるブランドなんですけど、お仕事中のいいあんべぇな瞬間ってありますか?
ちょっと考えたこともなかったんですけど、、、良い気持ちになる。ああ、なるほど。これは、僕普段やっぱりお仕事と思ってやってなくて。だから、常にですね。常にいいあんべぇ。起きてからもう寝るまでいい気分というか。ほんまにずっと。今もいいあんべぇです。
――今もいいあんべぇ!ありがとうございます。
そういった意味で瞬間瞬間がいいあんべぇです。自分が思った通りになったときもですし、「なんやこの感じ。変なこと起きてるな」みたいなときも、どっちもです。僕5年前までホームレスやったんですけど、そのときもいいあんべぇでしたね。
――そんな時代があったんですね!「変なことが起きてる」というのは?
代々木公園の近く歩いてたんすよ、寝るところを探しに。したらちょうど名前言ったらあれなんですけど、ギャル系の歌姫と呼ばれる歌手のコンサートがちょうど代々木体育館でやってて。
――はい。
歩いてて、後ろにはファンのギャルの方2人が歩いてて。前を僕が歩いてて、スーっておならしたんですよ。ほんだらこのおならがその場に残るわけですから、ギャルが迫っていくじゃないですか。
ほんならバッてギャルが通過したときに、「なんか臭くね?」って。「前の人おならしたんじゃね?」って言われまして。で、その時家もなんもないし、寝るとこ探してるし、なんかめっちゃ悲しなって。
――それは、悲しいですね。
すごい悲しい。悲しなったんですけど、悲し過ぎておもろなってきて。逆にいいあんべぇ。かなり上位レベルの。「なんかすごいな!」みたいな。嬉しなりまして、すぐ。ルンルンで寝るところを探してぐっすり眠りました。思い返すとギャルにおならバレたときは最上級のいいあんべぇでしたね。
――笑
『ハレンチ』と『シェフ』
――少し話を変えて、岡田さんが最近ハマっていることや趣味などはありますか?
最近で言うと、朝の10時とかにけっこうな音量でソウルミュージックとかR&Bを流して聞くとかですかね。今だったら「ちゃんみな」。ちゃんみなさんの「ハレンチ」という曲があるんですけど、それをリピートで大音量で流してまして。それが最近の趣味ですね。
――朝10時ですか?
やっぱり深夜とか早朝とかではダメなんですよ。心の奥底で「ちょっと怒られるかも」とか、「うるさいぞ」みたいな声が聞こえそうで。みんながいなくなったぐらいの10時にHipHopとかレゲエとか。まあソウルミュージック、R&B。その辺を流してますね。
――1曲をリピートするんですか?
そうですね。僕同じ曲を何回も聞いてしまうんですよ。映画もそうなんですけど、同じ映画を30回とか見てしまうんです。「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」とかは、すごい見過ぎてしまってます。
――僕も大好きです。
色んな人にどんな映画おすすめとかすごい聞くんですけど、結局『シェフ』見てるんですよ。色んな人に聞いて、「百万円と苦虫女おもろいよ」とか、「ストレンジャーシングスおもろいよ」とか、「梨泰院クラス見た方がいいよ」とか、「浅草キッド見た方がいいよ」とか、すごいみんな言ってくれて。
「ああ、ありがとう」ってそれをちゃんと携帯にもメモしてるんですけど、結局『シェフ』見てるんですよ。なんかずっと。僕めちゃくちゃ映画が好きやと思ってたんですけど、でも『シェフ』が好きなんですね、結局。
――結局『シェフ』が好き。
だからそういう意味では音楽そのものが好きなんじゃなくて、「ハレンチ」が好きなんかもしれないですね。あと幾田りらさんとmiletさん、Aimerさんっていう3人の方が歌ってる「おもかげ」という曲のFIRST TAKEがあるんですけど。それはほんまに盛らずに1,000回は見てますね。ほんまに盛らずに1,000。
――自分の中でハマったものを何度も見て、やっぱりそれでも飽きないものが好きだと。
そういうことです。一途ってことですね。
浦添市「てだこ大使スペシャルサポーター」として
――一応私自身とうちの代表が沖縄県浦添市の出身なんですね。岡田さんは浦添市のてだこ大使のスペシャルサポーターとして活動してらっしゃいますが、どういった経緯で任命されたんですか?
これは元々ずっと一緒にやってたマネージャーさんがいまして。その方が浦添市出身でして、そのつながりと言いますか。僕は沖縄は行ったことあったんですけど、浦添はなかったんですね。
それで、その人が地元に貢献したいっていう気持ちがあって、「ぜひ岡田君やらないか」って言って頂きまして。で、「ああ、やります。やります」っていうことでスペシャルサポーターに。僕は全然奈良出身なんですけど(笑)
――マネージャーさんが浦添市の方だったんですね!
そうですね。松本市長との絡みもさせて頂いてます。
――他の人の前で松本市長が「康太!」って呼んでるのを見て、そんな仲良いんだ。市長とあそこまで仲良く話せる方いないなって。
まっちゃんはほんまにすごい気さくで。はい。すごい気さくなんですよ。それはほんまに等身大、「5で行く」っていうのを体現した結果かもしれないですね。
――てだこ大使スペシャルサポーターとしては具体的にどういった活動をしているんですか?
文字通りスペシャルなサポートさせて頂くんですけども、まあそのサポート内容と致しましては、主にYouTubeです。てだこ大使さんのチャンネルがありますんで、そちらに出して頂いて沖縄の魅力を色々伝えていったり。
あとはインスタとかTwitterとかSNSの相談を受けたりですね。投稿の頻度とか「どういうふうに更新したら良いですか」とか色々質問が来て。「まあ人によるんじゃないでしょうか」とか言って進みます。
――人による(笑) 浦添市のSNSのコンサル業を思わせますね。
あ、そうですそうです。もうコンサルっすね、正直。後はてだこ大使のみならず、沖縄の方がSNSを「どうしていったら良いですか」みたいな質問とか、「TikToker私なりたいんですけど」みたいなんとか、「YouTuberに私なりたいんですけど」みたいな感じの。そういった方にコンサルもしてます。
――それはすごいですね。
はい。特にYouTuberなるためにはどうしたら良いですか、という質問は多いです。で、「YouTubeっていうのは再生数とかそういうのんを稼ぐとかのものじゃないんで、なんか好きにして下さい」みたいな感じでコンサルして。
――(笑) 人によるからと。
そうですね。人によるっていうのはやっぱモットーとしてますね。やっぱりゴチャゴチャってなってる人が多いんで。難しく考え過ぎてる人しか来ないので、すっきりしてシンプルな感じになっていきますね、みんな。みんなエッセンシャルな思考になって帰っていきます。
――エッセンシャル?
エッセンシャル思考になって。やっぱりそのミニマリズムな感じで、色んな邪念を排除された形になって帰っていかれますね。
――ありがとうございます。僕らの地元である沖縄の浦添市をぜひ盛り上げて欲しいと思ってます!
ぜひ。あ、今年のてだこ祭りの方にもお邪魔して頂く予定でして。もうほんまにきれいな花火。沖縄県有数の花火大会なので。そちらでちょっとお喋りとかしますんで。
読書家としても知られる岡田さんの本棚。様々なジャンルの本が並ぶ。
「58号線、夏、沖縄。」
――もちろん浦添市もそうなんですけど、沖縄県の好きなところ。「こういうところが沖縄って良いよね」っていうところはありますか?
いっぱいあります。けっこう海って言う人が多いですけど、僕は建物が好きなんですよ。沖縄の建築物がすごい好きで。あれはやっぱりこの内地にはあまりない、ウチナーならではの建築技術で。やっぱ建築士自体が東京とかとはちょっと違うんすよね。沖縄独自の建物というか。ああいった建築物が好きです。
沖縄に行ったあとは特に東京に帰ってきた時にめちゃくちゃ外を見るんですよ。その違いをすごい楽しめるというか。「あ、こんなに違うんや!」って。それがやっぱり上位で好きなのと、あとは、朝めっちゃ混む道。あのでかい道なんでした?
――58号線ですか?
そう、58号線!俺、58号線好きなんですよ。
――あの道は上から下までもう1本通ってて。どこでも行けるような大きな道です。
58号線のあの混んでる感じが好きなんですよね。普通渋滞って嫌なんですけど、58号線の渋滞はなんか好きやねん。あれなんでですかね?特別ですね、58号線。曲にしたいですね。「58号線、夏、沖縄。」ちょっと作ってみます。
4月のPOP UPにも隣の部屋の友人と遊びに来てくれた岡田さん。「JOURNEY」とロゴショーツをお買い上げ。
「港区家賃3万7千円男」から「ワイキキ家賃370ドル男」へ
――最後になんですけど、今後の目標だったり、新たに「やってみたいな」「挑戦したいな」ということってありますか?
そうですね。海外は視野に入れてまして。ゆくゆくはやっぱりワイキキ。
――おお。ハワイの。
そうっすね、ワイキキで。「ワイキキ家賃〇〇ドル男」みたいな感じで、「ワイキキ家賃370ドル男」とかやりたいっす。もう近い将来やりたい。3700ドルでも良いですし。
――これは「岡田を追え!!」の1ファンとして、ワイキキ編が見れるんですね。
テラスハウスなんかもそういったんがありましたんで。同じような感じなんで。やっぱり恋愛ドキュメンタリーなんで。はい。
――笑 そうだったんですか。
そうですそうです。なんでやっぱりワイキキで。もちろんこのアロハもワイキキに合うと思うんで連れて行きます、ワイキキに。
――ありがとうございます。ワイキキ編でEanbeを着てるのを見れたら嬉しいですね。
はい。もちろん連れて行きます。
photo by 上村まど
「10段階の5で行く」という言葉の通り、インタビュー中も終始リラックスしつつ楽しい雰囲気で応えてくださった岡田さん。ご好意で「岡田を追え!!」動画の撮影も!!
まさに“いいあんべぇ”を地で行く姿に、その場にいた皆が自ずと惹き込まれていました。僕たちの地元であり、Eanbeの地元でもある沖縄県と浦添市をこれからも盛り上げて欲しいと思います!ありがとうございました!
<岡田さん着用アイテム>
PARADISE L/S SHIRT
【プロフィール】
岡田康太(オカダコウタ)
1990年奈良県生まれ。パッチューネ所属。「オレンジサンセット」「なかよしビクトリーズ」の芸人期間を経て、2020年よりYouTubeチャンネル「岡田を追え!!」を開設。芸人だけでなく文化人やアーティストなど幅広い交友関係を持ち、等身大のキャラクターで人気を集める。沖縄県浦添市の魅力を広める「てだこ大使スペシャルサポーター」としても活動中。
【取材と撮影の様子が「岡田を追え!!」でご視聴いただけます】
「アロハシャツのファッションモデルの撮影をしてかっこつける港区家賃3万7千円男」
https://www.youtube.com/watch?v=_s5i9-4eOcY
「アパレルブランドのインタビューを引き受けてかっこつける港区家賃3万7千円男」
https://www.youtube.com/watch?v=OaO1pd-bXyU&t=30s
【リンク】
■「岡田を追え!!」YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCw8JOTMz9DDIhW2qkxF893g
■岡田さんInstagram
https://www.instagram.com/kotaokada0901/
■岡田さんTwitter
https://twitter.com/morumokoko
■『ポッドキャスト』
https://open.spotify.com/show/7MdoRSXL0rGULQhYYbqrk7
■FM21「ゆんたくラフテーナイト」(浦添市コミュニティラジオ)
https://www.youtube.com/channel/UCB2m3__BrrunhIxOfQJb8IQ/featured